「夏の海の色」 辻 邦生
2008年 04月 21日
数十年前、中学三年生の時に光村の教科書に載っていた作品。
10年位前から妙に読みたくなってあちこち探し回ったが記憶があいまいで見つからず、その内に忘れていた。
ふと思い出して、ネットで調べると簡単に入手できた。
教科書の最後の方に掲載されていて、教科書で扱う物としては長編の部類に入るので授業で取り扱う事はほとんど無かったそうである。
では何故記憶に残っているかというと自分で勝手に読んだのだろう。
中学校の時は暇で退屈を紛らわす為に体育の時間以外は積極的に読書をしていたw
さて、久しぶりに読んだのでほとんど忘れていたが、読み進むにつれて「ああ、そうこんな感じ」とおぼろげながら思い出してきた。
思春期の少年が大人の女性に憧れる瑞々しい感じがたまらない。
戦前の地方の城下町の雰囲気もいい。
高校の同級生F君に聞くとやはり授業では取り扱わなかったが読んだそうで、彼も何某かの感銘を受けたと言っていたような記憶がある。